私と彼の関係〜本気の浮気〜



連絡なく遅れるって社会人としてどうなのよ?



「・・・遅い」

「ごめん!」



思わず呟いた声に被さる様に涼の声が頭の上で聞こえた。


走ってきたのか息が乱れ、額は汗で光っていて


こめかみにも汗が伝っていたので鞄からタオルハンカチを取り出し手渡した。


受け取った涼はあちぃとネクタイを緩めながら顔の汗を拭っていて。



さっきまでイライラしてたのに


何となく可笑しくなって噴き出した。



「ホントごめん。高橋に捕まって離してもらえなくて」


「もういいよ。喉乾いたでしょ、中入ろう」



涼を促してエレベータに乗り込み7階へ上がり


店内に入ると汗が一瞬にして乾いてしまうぐらいの温度に思わず両腕をさすった。






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