私と彼の関係〜本気の浮気〜



「式・・・中止なんです」


「え?どうしてですか?」



首を傾げるお姉さんにどう言っていいのか分からなくて口ごもっていると



「真央、用意できたか?」



父が戻ってきた。



「お父さん・・・どうして?だって・・・修ちゃんいないし」


「真央の選んだ道を進むんだろう?」


「涼・・・佐々木さんといづれは一緒になりたいって思ってるけど・・・でも」



さっきまで彼の座っていた椅子へ腰掛けた父は



「なら、それでいいじゃないか」



何か問題でもあるのか?と言う言葉に意味が分からなくて戸惑う。



「修司君の気持ちを汲んでやれ」



続けてくださいとお姉さんに声を掛けた父は、私の前に立つと





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