隠レンボ
記憶




ねぇ、






「それでね、たっくんが」


「きゃははは」


「なんかして遊ぼうよ」


「怪獣ごっこ〜!」


「もう、男子は黙ってて〜!」

「あはは」




ねぇ…ねぇってば





「あっ、隠れんぼしようよ!」


「やるやるー」


「だれ鬼?」


「鬼やだあー」


「きゃははは」





なんで…なんで無視するの!?







「だってお前、くせえもん」

「ままがみっちゃんと遊んだらダメだって」


「うちもー」


「あっち行けよー」


「…。」






ひどい…ひどいよ…私、なんにもしてないのに。


ひっく、ひっ



「嘘泣きみっちゃんあっち
いけー♪」



「ちょっと、もうやめなって」



「うっそなき!うっそなき!」



「けんちゃん!!」


「なんだよ、ヒーローぶっちゃってさー」


「ひ、ヒーローぶってなんか」


「あっ、いいこと思い付いた!」



「みっちゃんが鬼になってくれるなら入れてあげるー」



「えー私やだあー」


「じゃあ由香がやってくれるの?」


「…。」



「わたし、やる。やるから、…仲間に入れて?」




「いいよー」


「クスクス」


「ばーか」


「しーっ!」



「じゃあ100数えろよ、スタート!」




「きゃははは」


「きゃー!」


「あはは」



パタパタパタパタ…




「いぃーち」



「にぃーい」



「さぁーん」







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