最期の記憶【短編】



身体が震え出す。

怖い怖い…っ。


「成海っさら、さらはこのまま消えるの!?」


あ、さらって…


「多分…記憶が戻っちゃったから」


あ、思い出した。


無くした記憶を取り戻すためにここに降り立ち…
戻したら……。



「いやだぁぁ!鳴海ぃぃ!!」


消えたくない!


「消したくない…けどこれは事実。
だから…こうするよ」


「あ、やっ」


消えかけるさらを抱きしめ、そのままキスをする。


「沙羅早…大好き」


「鳴海っさらも…大好き!!」





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