サクラミチ。
「え、マヂ!?誰、誰!!てか、いつの間に!!そういうことなら全然おkだよぉ~。
 で、誰!!」

(食いついてきた・・・。)

愛はヘッドホンを外し、鈴夏に近づいてくる。
鈴夏はこそこそと愛の耳に話す。

「エッ、望月先輩!?それ、ほんとなの!?」

愛の口から出た日向君の名前に驚いた。

「愛、なんで日向君のこと知ってんの!?」
「常識だよぉ。うちの中学で望月先輩のこと知らない人いないって!超かっこいいからねw。」

愛は得意げに言う。そして、目をキラキラ輝かせた。

(日向君ってやっぱりかっこいいんだ。すごいな中学生にも人気有るなんて・・・。)

愛は鈴夏をじろじろみながら言う。

「なんで、おねえちゃんみたいな地味ッ子と!!・・・・・もしや地味系がタイプとか?
ないないない。てか、許せないっ!」

愛の鋭い言葉がグサっとささる。愛はいつもズバっとなんでもいうのだ。そして、たのしそうに。

「いろいろあってねぇ~ははは。」

声が裏返る。
(そんなこと自分が一番わかってるよ…)

 愛は、コーディネートしてくれた。なんやかんやで、服も決まり、でも全然寝れずにデートを迎えたのだった。
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