─Quality of love─
「おいしそー!いただきまーす!」
さっそく、熱いラーメンをすする杏奈に続いて俺も麺をくちにする。
確かに、うまい。
しばらく夢中になってラーメンをすすった。
「で、何の話だっけ?」
「あぁ、そうだったね。潤さ特定の女の子っているの?」
「いない」
出てきた答えは即答だった。
迷うような女の子は誰一人いない。
寝ただけの関係。
名前さえ覚えてないくらいだ。
「じゃあ、美絵は?」
「さぁ~?」
「聡子は?」
「誰ソレ?」
……こんな感じ。