─Quality of love─
「潤はあたしのベットで寝ていいよ」
「いや、いいよ。俺リビングのソファに転がって寝るから」
「……遠慮しなくていいのに」
莉香はちょっと唇をとがらせたが俺は強引に譲られる前に“オヤスミ”と呟いてさっさと莉香の部屋をでた。
散乱するガラクタを蹴りながら足場をつくっていく。
どうしたらこんな部屋の状態になるのだろう。
さっきの青い部屋といい、俺は呆れながらソファの上の物を払いのけて寝転がった。
その瞬間、深い溜め息が溢れでた。
何もかもが摩訶不思議で、色々理解するのにも困難で。