君を、ネクタイで縛りたい。


一人で危険な妄想を頭で繰り広げていると、

次の会話が耳に入った。

「睡眠TIMEを邪魔する人は、俺、嫌いだよ?」


ニコッと可愛い笑顔をおみまいした。


この攻撃に、マドンナはほっぺをピンクに染めて彼から目をそらして、


「わ、わかった…またあとでくるねっっ」


プリッツスカートの裾を翻して教室をでていった。


佐藤遊佐はふぁ―とアクビをしてまた机に伏せて寝る体制に入った。


あのマドンナの美里さんの顔を真っ赤にさせてしまうほどの彼の悩殺スマイル。


きっと笑顔で落ちい人はいないと思う…。


ふわふわのクリーム色の髪、綺麗な二重、鼻筋がとおってシュッとしている鼻、形のいい唇、この素晴らしいパーツで作り上げた顔は、とても整っている。

私はそんなことを考えながらはぁ、とため息をついた。
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