妹系男子。
駅まであと少し
だけど当然遅刻です
八時を知らせるアラームがたった今鳴り終わったばかりでした
リン「…はぁっ、はぁっ…」
信号で足止め
もどかしい
横断歩道の前には女性の後ろ姿
その肩は上下に激しく動いている
この人も走って来たのか
お疲れ様です
そう思いながら背中を見ていると
視線を感じたのか女性は振り返った
「…あれ、鈴木君??」
リン「……林さん」
その背中は林さんのものだった
林さんもまた遅刻か
……会いたくなかった…
アキ「…鈴木君……も…寝坊…??」
息乱れてる
リン「…お互い……大変だね…」
俺も人のこと言えない
アキ「鈴木君も駅??」
リン「そうだよ、林さんもなんだ」
しばらく沈黙を挟んで、信号が変わったのを見て歩き出した
アキ「どこに行くの??」
リン「あー……遊園地」
アキ「ひょっとして、リボンちゃんテーマパークだったりする?!」