妹系男子。



昼飯を食べ終えて
また午後からも真面目に授業


そう、俺は真面目なんです
模範的な学生なのであります



―――



―――



ヨシ「麟太郎、起きろー」


ヨシの手が肩に乗った


リン「…んー」

ヨシ「もう放課後だぜ、帰ろう」



またやってしまった
もう放課後だ



時は金なり――

これが本当なら
俺は凄まじい浪費家だ



イチ「麟太郎は林と帰るんじゃん」

イチがヨシに言った


ヨシ「…そっか、じゃぁイチ帰ろう」



リン「え、ちょっと待ってよ」


イチ「待たねぇよ、A組行ってみな」

ヨシ「そういうこと、じゃぁな」



イチとヨシはそう言って帰って行く

帰る準備をしていなかった俺が
二人を追い掛けられる筈もなかった



リン「…あー」


教室には俺一人だけ


もう三人で帰ったりできないのかな

文化祭とかその準備の日とか
はしゃいで帰ったのが懐かしい



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