妹系男子。
……そんなにはっきり“好き”だなんて
初めて言われた
言われてしまった
リン「……えっと…」
何と返せば良いやら
アキ「ううん」
林さんの視線は真っ直ぐで強かった
アキ「違わないーっ!」
リン「林さん…」
………
俺に伝えようとしてくれている
必死に
俺が心配になっていたことに
劣等感を感じていたことに
気付いていたのかもしれなかった
俺は赤く染まった頬も
嬉しさに震えた瞳と声も
隠すことはできなかった
アキ「明日も会いに来て」
それは小さな声
ただつぶやいただけの声
でも今の俺が林さんの発言を聞き逃す筈なんてありません
リン「行くよっ!」
震えをこらえつつ返事を返すと
林さんは目を見開いて
それから恥ずかしそうに笑った