妹系男子。
頭痛の次に俺を襲ったのはめまい
というね……
レナ「…鈴木君??」
リン「……大丈夫」
辺りにはヨシとイチに対する
罵声が飛び交い始めていた
酷くなる前に立たないと
ヨシ「ごめんな、麟太郎」
リン「大丈夫だって」
足がおぼつかない俺の肩をヨシが抱えた
ヨシ「痛いところない??」
レナ「保健室行く??」
リン「こけただけだから」
俺ががっちりタイプなら倒れなかった
でもこの華奢な身体のおかげで
ヨシは冷静を取り戻すことができていた
イチ「……ごめん、麟太郎」
イチは少し離れた所に立っていた
そしてまだ目は合わない
リン「…イチ」
イチ「……帰るわ」
レナ「ちょっ、市川君!」
高木の声も虚しく
イチはこの場を後にした
リン「……イチ」
ヨシ「……保健室、行くだろ??」
リン「……あー」
半ば強引に
俺はヨシに腕を引かれて行った