妹系男子。



頭痛の次に俺を襲ったのはめまい

というね……



レナ「…鈴木君??」

リン「……大丈夫」


辺りにはヨシとイチに対する
罵声が飛び交い始めていた


酷くなる前に立たないと



ヨシ「ごめんな、麟太郎」

リン「大丈夫だって」


足がおぼつかない俺の肩をヨシが抱えた



ヨシ「痛いところない??」

レナ「保健室行く??」


リン「こけただけだから」



俺ががっちりタイプなら倒れなかった


でもこの華奢な身体のおかげで
ヨシは冷静を取り戻すことができていた



イチ「……ごめん、麟太郎」


イチは少し離れた所に立っていた

そしてまだ目は合わない



リン「…イチ」

イチ「……帰るわ」


レナ「ちょっ、市川君!」


高木の声も虚しく
イチはこの場を後にした



リン「……イチ」


ヨシ「……保健室、行くだろ??」


リン「……あー」


半ば強引に
俺はヨシに腕を引かれて行った



< 504 / 713 >

この作品をシェア

pagetop