妹系男子。



自分でも過去最速だと思う


急いで着替えて、顔だけ洗って、猛ダッシュで家を出発



当然、校門は閉まっていました



リン「わー、登れっかな」


肩掛けの通学バックをリュックの様に背負って、フェンスに足を掛けた

一歩ずつ登り、一番上に着いた時に左足を上げてフェンスを跨いだ



「こらー、フェンスから降りなさーい!!」

下から声がする


リン「わわわ、すいませんすぐ降りまーす」



何歩か下がって飛び降りる


リン「っはぁっ…はぁっ……高木??」



下にいたのは先生じゃなくて高木だった


レナ「鈴木君、遅刻だ」
リン「脅かすなよ、先生かと思ったし」


高木は笑ってこちらを指差した



リン「高木ここで何してんの??」

レナ「えっと……」
リン「ん??」

レナ「ちょっと喧嘩しちゃってさ」


声は元気だけど、表情は暗かった


レナ「怒鳴っちゃって、気まずかったから抜けて来た」

リン「へー、大変だね」


文化祭前日は、丸一日明日の準備にあてられる



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