妹系男子。
イチ「麟太郎、やっと来たよー」
ヨシ「おはよう麟太郎」
笑顔で二人は迎えてくれた
だが教室の後ろの方から黒い気配を感じる
――中さんだ
オーラはどす黒いが、表情は無く、痛い視線をチラチラこちらに向ける
俺が来てなかったから、午前中ずっと暇だったんだろうな
心の中で相当愚痴ったことでしょう
ヨシ「にしても今日凄かったんだぜ」
イチ「本当っ、お前モテるよな」
イチとヨシは焼きそばパンをむさぼる俺に言う
リン「何だよー、いきなり」
二人共綺麗な顔してて、イチは頭良くてヨシは喧嘩強い
モテるのは二人の方なのに
嫌味だよ
ヨシ「それがさー、朝からな…」
イチ「おい、来たよ」
ドアが開いた
入って来たのは高木
リン「何、高木じゃん」
イチ「そうなんだよね」
イチの眼鏡が光る
高木は何事も無かったかの様に、女子の集団に入って行った
ヨシ「お前が来る前にな」
イチ「あ、でもこれ本人に言っていいのかよ」