妹系男子。



校門を出た

林さんの家行くべきかな



でも夜だし……

今更夕飯を気にしてる訳じゃない



そういえば、鈴には何も言ってないな


今日に限って
帰り早かったりしないよね??

マネージャーさんが送迎してくれる筈



大丈夫だよね??



―――



―――



―――



“まだ”だった



長くて濃過ぎる一日




まだ続いていたんだ






だのに俺は

安心して
安易に考え過ぎていた




この後起きることなんか予想もせずに



―――



―――



―――



リン「よしっ」


林さんの家に行こう

多分帰っちゃったみたいだし



俺は自宅の方ではなくて
林さんの家の方の道を選んだ


寒い空気は俺を速足にする



規則的に、少しずつだけど確実に

俺は足を進めた




そしてあの公園の前


立ち止まってみたりする



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