―黒蝶―
秋葉の顔は少し曇っていた。

明日が決戦だから?



「お前に話したいことがある」




―話したいこと?

秋葉はそれ以降、無言だった。



アタシは何も聞かずに、秋葉の背中を追いかけた。

ついたのは、あの河原で…



「やっぱココは落ち着くなぁ~」



秋葉はごろんっと横になって言った。

アタシは秋葉の隣に腰掛けた。



「ココにはよく来たな」

「うん」

「お前、この砂利の音好きだもんな」

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