デジ*ナデシコ

「先輩!やっぱりやめときましょうよ!」


必死で先輩のすそを引っ張る。

帰ろ〜。ねぇ、帰ろ〜(泣






ウィーン…

店の中冷房ききすぎだし。


『む…貴方はこの前の…?』



「あ、久しぶりです…」


目、あいません。



『こんにちは。私は桜井艶奈と申します。』



あれ?


確かにこの前の人。

でも前より御淑やかすぎじゃないか…



「あ、俺は永岡政敬っていいます。この前はどうも。」




「?二人ともなんか初対面みたいだな?」



「先輩…だってなんか人が違う…」

もがっ


いきなりあのオバサンが入ってくる。


「やぁねぇ、人が変わるのは当たり前じゃないの、おほほほほ…」


なんかおかしいこの人。


『とりあえず奥へどうぞ』




もしかして…






性格の違う双子?






「オバサン、聞きたいことがあるんですが。」



ギクリ。


そんな音が聞こえた気がした。




「桜井さんって…













双子ですか?」





「へ?」






オバサンはしばらくの間「あのー…そのー…」

と言い続けていた。




「そ、そうです!双子なんですよー!」



「ああ、やっぱり!」






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