アイツの笑顔に恋をした。
第一章

兄妹



「おい、アホ」



「なに?」



俺の声にすぐ振り向くコイツの名前は


椎名 絢華


ってかさ、アホって呼ばれてるんやから、もう少し『誰?あたしのこと?』とかって疑わへんわけ?


でもそんな素直でどっか抜けてるような反応が面白い。



から俺はついついいじめたくなる…。



「あっ!返してやぁ~。今から使おうと思ったのに、バカーっ!!」



椎名の手から制汗スプレーを奪い取る。


「あ、まだ使ってなかったん?」



そう言って椎名に向けて思い切りスプレーを吹きかけた…笑


…ちょっと今のは女子に対してやり過ぎ?



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