幸せの条件
 平静を装って私は、車から降りた。

実家の中へ入ると玄関でしゃがみこんでしまった。

手の中の指輪を見る。

ノーブランドだし、

おもちゃみたいだし、

気休めの宝石しか付いてないし、

私の欲しい指輪じゃないけど

すごく嬉しい!

私は、両手で強く握った。

そして、胸に当てた。

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