幸せの条件
 直之は、ゆっくりパソコンを閉じる。

「さくらさんからの連絡を待ってたんですよ。」

「すみません。直接、会った方がいいかと・・・。」

私は、後ろにドアがあることをチラッと確認する。

今日の直之は、どこかこわい。

「すみません。お返事をと思って・・・。」

「それはわざわざありがとう。もちろんOKですよね?」

「あの・・・えっと・・・。」

「OKですよね?」

「は、はい。」

私は、思わず頷いてしまった。

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