桜の木に「こんにちは」
「春人君が好き!!」

春人君の方を見れない………
私の顔は、きっと真っ赤に赤面しているだろう
それにきっと春人君の顔は、「あんぐり」しているだろう。

「俺のこと、忘れるくせに?」

え?

「忘れないよ!!」

私は、顔を上げた

「春人君?」

泣いてるの?

「………っぅ
忘れんだよ………
俺が、消えたら忘れるようになってんだよ!!」

春人君は、声を張り上げる。
私は、体を硬直させる。

「俺が消えたら、お前らの記憶にある俺は、リセットされるんだよ………
だから今までやってこれたんだ………」

だからって………
やだよ………
そんなの………

「私は、忘れないよ!!」

春人君は、一瞬悲しそうな表情をするが

「ありがとう………ちゅっ♪」
「………っん」

………!?
き、キスされた!!

「お休み」

そう言って、何もなかったように春人君は姿を消した。


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