桜の木に「こんにちは」
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むぁかし むかぁし
ずぅっと むかぁし


一人の女の人がおりました。
女の人は山のてっぺんで、大きな桜の木を見つけました。
桜の木に近づくと

『びゅー』

っと風がふきました。


後ろを振り向くと………
一人の男の人が立っていたのです。
二人は恋に落ちました。
春の半ば、女の人は子供を身ごもりました。


ですが………


春の終わりが近づくコロ………


男の人は

『すー』

っと消えてしまったのです。



女の人は、男の人を探しました。
すると、桜の木の所まで来ました。みると、桜の木は枯れてしまっていたのです。

女の人は、男の人がこの桜の木だったんだと考えました。

そして翌年

桜の木が満開になったコロ、一人の男の子が産まれました。



二人は、幸せに暮らしました。



永久に………


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