年下Prince.
元カノの莉菜さん





あっさりと言って、あっさりと歩くんやから、
あたしはしばらくポカン、とあっけにとられた。



「絢音先輩?」



振り向いた郁弥君に名前をよばれ、
ハッとなったあたしは郁弥君の後を追った。


「ごめん!」




ってか、

今のキスはなんや!?



この間の、あたしが熱だしたときのは、
あたしがまあ、それなりの格好をしてたからで…




でも、今のはなんやろう…




あたしは…正直、郁弥君のことがすきやから
キスするのは嫌じゃないし、


むしろ嬉しいって思う。





でも、郁弥君は何を思って、


あたしにキスしたんやろ…




家まで送られる途中も、その事が頭から離れず、終始無言であった。







「あ…送ってくれてありがとう。」


「いえ、
では…」



「ばいばい…。」




………………ん〜…。



美希ちゃんにちょっと相談しよう。





< 118 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop