ツンデレ彼女！-短編-

ツンデレじゃない！

「まーゆ？」


「なによー！？」



黒髪でツインテールをしている少女が不機嫌そうに振り向いた。

彼女の名前は、麻友。
俺の幼なじみだ。


「あのさ、」

俺がいつになく真剣な様子だからなのだろうか。
麻友は不思議そうな顔で俺を見ている。

その大きな瞳と白い肌…そして、華奢な体。
誰から見ても麻友は可愛い。



小さい頃から…
こいつのことしか俺は見ていない。


それで、

今日って決めてたんだ。
なんでかって？

すげぇ空が青かったから。


単にそれだけなんだけどさ。





「前から大好きなんだよね、麻友のこと」



ずっと言いたかった、この言葉。


麻友はどんな反応するかな？

楽しみだ。


「な、ななななな…」



俺の予想的中。
顔が真っ赤だ。
トマトみたい。

だけど、
そんな麻友が可愛いって俺は思う。


「どうなわけ？俺のこと…好き？」



更に追い込んでみる。
普段は強気な麻友だけど、
こういうとき、弱いのは知ってる。


「え、…な、なな、なんなの！急に！あ、あんたに好きって言われても…嬉しくないんだから！」


よっぽ向いて、俺のことを見てくれない。

それって本心？




………違うよな？麻友。