ロメオとジュリエッティ

帰り道

メキューシオ「これはこれは、今夜の舞踏会の主役だったジュリエッティ様!
こんなところで一体何を?
いやいやいや…そんな野暮なことは聞きますまい。ズバリ、やられましたね!?」

ジュリエッティ「今、私は虫の居所が悪いの。あっちへおいきなさい。」

メキューシオ「おや、するとふられたのかぃ?テントウ虫ちゃん?チィボルトによりを戻そうってか?」

お供「……。」

ラレンス神父「……その声は、ジュリエッティ様か?そして、お隣は…」

ジュリエッティ「ラレンス神父!!」
メキューシオ「なんと、間が悪い。
ぅおぉぃ、ラレンス親父!!夜道のナイトの邪魔をするなっ!」

ラレンス神父「おぉ、その威勢のよさは、メキューシオ殿か。」

ジュリエッティ「神父様、助けて!この無礼者を追い払って。」

メキューシオ「こんな老いぼれじゃあ俺は追い払えないね。貴女の隣のお供くらい剣の達人じゃなきゃ。」

ラレンス神父「剣は使えないが、君に劣らない弁舌ではいかがかな?」

メキューシオ「まぁ~ったく、やんなっちまうぜ、この神父はよぉ。
ハイハイ、狼はここらでお暇しますよ。
ただ、本当の狼に食べられないように気をつけるんだぜ、子羊ちゃん?」
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