【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


ギシッ



ベッド脇に腰掛ければしなる音。



翔の髪を触ればサラサラで触り心地が良かった。



その絹のような髪を触りながら、じっと翔を見ていた。



疲れたのかな?



…時差ボケなのかな?



普段私が撫でられる方だから、自分が撫でているのが変な感じになる。





ドサッ





不意に掴まれた腕。



そのままわけがわからないまま、気付けば背中にベッドの感触があった。



『…んんっ』



いきなり塞がれた唇。
今まで寝ていたと思っていた翔は、もう起きていて、私を翻弄する。



「…おはよ」


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