君が落とした青空



「じゃあ、またな」


言葉と同時に、するりと修弥の手が私から離されて、それはまるで砂のようだった。

するりと手のすき間から滑り落ちて行ってしまう。


「また、ね」


笑え。

今までで一番の顔で。

< 191 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop