君が落とした青空

予想通りに目の前に置かれたカレーライスが、私の気分を一気に悪くさせるような気がした。

ニオイがきつい。気持ち悪い。

それでも母の視線を感じて少しだけでもと口に運んだ。

――イライラする…
その気持ちが募る。

だけど、そんなこと感じている場合でもない。それよりも避けないといけないこと、考えないといけないことがあるんだから…

そう何度も言い聞かせても拭えない苛立ち。


それでも何とかしなきゃ――…!!


頭がパンクしてしまいそう。

考えられない世界の中に一人取り残される不安。

いつまでこの日が続くのかわからない。

どうやったら明日を迎えることが出来るのかわからない。


不安と恐怖が私を侵略して来るみたいだ――…


「実結?どうしたの?」

うつむいてスプーンを握りしめながら動かない私にさすがに母も心配したのか声を掛けてきて、少しだけ顔を上げた。


「なんでもない…」

言いたいけど言ったところで何が変わるとも思えないし、何を言ってるのかと言われるだけだって事くらいはわかってるもの。


「行ってくる」

わからないけど
先に。

どこに向かってるのか分からないけれど、取りあえず――…

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