pure love

epi7

「点呼とりまーす」今日は待ちに待った市内巡り。亮太と一日一緒にいることができる。それが嬉しくて仕方がなかった。

わたしは遅刻魔の亮太が遅刻してくるんじゃないかと心配していたけれど、彼は眠そうな顔でさっき列の一番後ろに座るのが見えた。

わたしは点呼をとりながら後ろへ歩いていく。チラチラ見てしまうわたしの好きな人。彼は前の友達にちょっかいを出していた。

「あ、市川おはよ。」そう言ってあいさつされただけで、声をかけられただけで胸が騒がしくなる。

「おはよ。遅刻せーへんかったんやな」わたしが少しからかうように言うと、「当たり前や!俺めっちゃ今日楽しみやもん」って笑顔で言ってくるなんてほんとにずるい。

亮太には頭が上がらない。亮太はどんどんわたしを虜にしていってしまうんだから…。

「愛海も楽しみ。じゃあまたあとで」わたしはそれだけ伝えると前にいる先生に人数報告をする。

「じゃあそれぞれ、市内をしっかり見学してきてください。くれぐれも人の迷惑にならないよーに!」先生のその言葉とともにグループ行動が始まった。

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