pure love
「おっはよーーー!」大きな声で教室に入ってくるのは私の愛しい人。

「亮太朝からテンション高いねん!」みんなに笑われながら顔を赤らめる亮太。亮太の笑顔を見れるだけでこんなにも温かい気持ちになる。

亮太は今日、なんの日か知ってる?亮太におめでとうってもらうだけで私はすごく幸せだよ。

「今日、市川の誕生日やねん!だからなんかテンション上がる」そう友達に話している亮太。
私はその一言で赤がかあーっと熱くなるのが分かった。

いつの間にか亮太は私の前の子の席を奪って私の顔を見る。

「なんで、そんな顔赤いん?」お前のせいだと突っ込みたくなるけど、そんなこと言う前に笑顔で亮太に微笑んだ。

「愛海、誕生日おめでとう」
亮太?私ね、二人の時に“愛海”って言ってくるの大好きなんだよ。

亮太が好きって言ってくれるのが大好きなんだよ。

亮太におめでとうって言ってもらえるだけでこんなにも嬉しくなるなんて思いもしなかったよ。
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