不器用な僕等の唄を


この店はダーツバー
『CLOWN』。

父親の友人夫婦が経営していて、あたし達はここを溜まり場のようにしている。

「ミルクティーなんて普通出ないんだからね!?あんた達に溜まり場化されて、普通の客が来ないわよっ。」

カウンター越しに怒鳴るのは女主人。

名前は…思い出せない。

父親は馬鹿デカい会社の社長さんで、あたしは一人娘。

それを継ぐのはもう当たり前のように決まっている。



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