君に恋した日
あたしたちは走った。
息が切れそうなくらい走った。



それはまるで、映画のワンシーンのように。



走った。



「ハァハァハァ。」



「アハハハハ。」



「何がおかしいんだよ。」



笑えてきちゃって。



「あたしが直人を連れ出すつもりだったのに!」


「ふざけんなよ!連れ出すなんてよ。ふつう逆だろう。」



「スイマセン。」



「ふっ。アハハハハ。」


「直人だって笑ってんじゃん!」
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