濡れた体温ごと奪って
「二人共おかえりなさい」
「…ママ」
家に着いてすぐ、ママが玄関まで出迎えてくれた。
六年振りに見るママは…何一つとして変わってなくて…相変わらず綺麗で…懐かしくて…。
私の中で、じぃーんとなる熱いものが込み上げて来る。
「紗耶。綺麗になったわねー。お母さんにそっくりだわ。さ、上がって上がって」
「…お邪魔します」
ママの顔を見たら、なんだか甘えが出ちゃう。
もう私…小さくないのに。