濡れた体温ごと奪って


しかし母親は何考えてんだ。


これじゃあ、俺が真実話した意味ねぇじゃねーか。




「……ん…翔ちゃ…」




寝言を呟く紗耶の頭にそっと触れて、撫でた。


お前の事は俺が責任持って守ってやるからな。


嫌な過去も今も…これから迎える未来も全部、幸せだと思える様にしてやる。


お袋が言ってた様に…お前は自分の幸せだけを考えてればいい。


母親には母親の幸せがある様にお前にはお前の幸せがあるんだからな。


一緒に見つけて行こうな。



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