濡れた体温ごと奪って
浴室を隈なく見たが…ゴキブリの気配がない。
開いてる窓を見た所、多分外へ出てったんじゃねぇか?
洗面所ですら入れないのか、玄関に突っ立ったままのお前を見て笑いそうになる。
まあ、本人は顔面蒼白だから…この事には触れねぇ様にはするが。
「探したけど、どこにも居ないぞ。外出てったんだろ」
「…でもやだ。気持ち悪くてお風呂入れないよ。翔ちゃん、貸して」
「…ったく。好きにしろ」
お前は頑固な所があるしな…言っても聞かねぇだろうしな。