青い春に落とした思い(詩集)

「心歌(こころうた)」

暁の空は切なくて
いつも隠れて泣いていたよ
昇る朝日が微笑むけれど
僕の心は曇ったままで

胸の奥で奏でるメロディー
ずっとくすんで沈んでたのに
空の五線譜、未来を描いた
君がその手を差し延べたから

明日さえ見えぬこの世界で
生きていくのは怖いけど
繋いだぬくもり握り締めて
僕は君と歩いていくよ



宵闇(よいやみ)の空は悲しくて
いつも光を探していたよ
翳(かげ)る夕日が慰めるけど
僕の心は淀んだままで

不意に口ずさんだ歌
ずっと前から知っていたのに
特別だって、思えたんだよ
君が拍手をくれたから

昨日が過去へ駆けてく世界で
生きていくのは虚しいことかな
手にした夢を離さないで
僕は君に愛を歌うよ



君に会えなきゃ気付けなかった
包み込むような優しさに
君が教えてくれたんだ
決して一人じゃないんだって

誰もが嘆くこの世界で
生きていくのは辛いけど
掴んだ幸せなくさないで
僕は君と歩いていくよ

ずっと君と、歩いていくよ



10.07.24  奏音

※生きる意味を、見つけた瞬間。
< 3 / 20 >

この作品をシェア

pagetop