図書室ではお静かに~甘い声は唇で塞いで~【完】
美優の顔が固まって・・・・・
それから爆発した。
「・・・えぇぇぇ????」
ここは図書室。
静寂な空間が美優の声で壊される。
少ないながらに生徒の注目を集め、美優は両手で口を押さえる。
その顔は、リンゴより赤い。
そんな反応を見て、蓮はニヤリと笑った。
そして、美優のお株を奪うように人差し指を立てて、唇に当てる。
『静かに』のサイン。
「だってぇ・・・・」
両手で押さえられた口からくぐもった小さな声が発せられる。
蓮は確信する。
きっと、まだだね。と。
手をのばせば届く距離。
少し身体を動かせば、それを奪えてしまう距離。
蓮は自分の心がざわめいていくのを感じた。