戦国千恋花
制服に着替え終わり、

朝ご飯の支度をしに台所に向かった。

基本的に私の家は、
私以外に人がいない。

うちは共稼ぎだし、母さんは夜を徹して働いている。

父さんとは、ほとんど口を利かない。

なんだかイヤなんだ。

何考えてるのかも、どんな仕事してるのかも、

正直わからない。


学校の先生は、
思春期だからと言うけど
私は父さんを好きだったことは

一度もない。

確執みたいなものかな。

だってどうしても、

許せないんだ。


あんな人、
私の父さんじゃない。


そんなことを思いながら、
家族分の朝ご飯を作った。
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