涙の宝器~異空間前編
短時間で責任者の説明が終わると、大量のスピーカーはあっという間に消えていった。
腕時計を見ると制限時間が流れていた。
そう、ラストステージは開始したのだ。
現時刻は午前七時十分。
大会終了時刻は午後四時三十分になる。
それまでに先にゴールしなければ優勝はない。
だが、ただの四百メートル走に対して、なぜこれほどの長時間の制限時間を要したのか?
その謎もきっとこの先へ進めば解るのだろう。
今、俺を含めた二十人の出場者の前に、それぞれ異次元の空間が現れた……