お伽話をキミに。
郁の意外すぎる反応に更に興味が湧いてきた俺は、ベッドから起き上がって郁の近くに寄った。
「…初メールとか、保護ってたりしますか?」
「………」
無言を肯定と受け取った俺はもう一押し追及してやろう郁の手元を覗き込むように身を乗り出す。
すると、たまたま開いてたんだろう雑誌のページの見出しが俺の目に飛び込んできた。
《恋する男子必見!!みんなのぶっちゃけ恋愛論☆》
…郁さん。あんた一体どんな雑誌読んでるのさ。
とか思いながらも、ついついそのページに目が釘づけになる。