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素足の君

放課後。

校庭の隅にある水道のところで、美園を見かけた。

制服のまま、右足は靴もソックスも脱いで裸足。

その足を、水道から流れる水で冷やしている。

「どうかした?」

思わず声をかける。

「あ、奥田君」

美園は俺の顔を見た後、少し困った顔をした。

「部活でね…ちょっと足くじいちゃったみたいで」

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