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第二ボタン

最後の日だっていうのに、後藤君はやっぱり無口だった。

黙々と歩く彼の後ろを、私は俯いて歩く。

…卒業式の前日、私はやっと彼に告白した。

三年間、ずっとずっと胸に秘めていた想い。

大好きで大好きでたまらなくて、だけど気持ちを伝えるのが怖くて。

結局想いを告げたのは、高校生活残り一日を前にした日だった。

後藤君はそれに対して、はっきりした返事はくれなくて。

ただ一言。

「ありがとう」とだけ言ってくれた。

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