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こんなタチの悪い生徒なのに、先生は最後まで見捨てずにいてくれた。

留年しそうになった時も、卒業する為の単位が足りそうにない時も、ヤケを起こした私と茜を最後まで励ましてくれたのは先生だけだった。

チャラチャラした態度でクラスの鼻つまみ者だった私達を、馴染めるように世話してくれた先生。

先生の一生懸命さをなかなか理解せずに、ウザイとか暑苦しいとか言ってごめんね。

本当に…ごめんね…。

「ほら、どうした瑞穂。泣いてちゃシャッター押せないぞ?」

先生が私を見て笑う。

「なによぅ…」

私はクシャクシャの顔で先生に悪態をついた。

先生だって、目に涙が浮かんでるじゃないかっ。

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