キスして

~ 壮陛side ~

自暴自棄。

この言葉が俺にピッタリ当てはまったのは2度目だと思う。

皐と別れたあの時から、そして菜穂にフラれたあの日から。


ミス北洋のひつこい告白もオッケーしてしまった。

もうどうでもよくなった。

目の前が真っ暗。


すべて誤解。

だけど弁解する余地さえなかった。

あの男の後ろに乗ってた菜穂を止めることさえできなかった。


無力。

俺の行いが悪いんだけどあいつならきっとわかってくれると信じてた。

やっぱりバカなままだ。


もうすべて終わったこと。


楽しみにしてた俺の誕生日、あいつの誕生日、学校に行く気すら起きなかった。


「壮ちゃんさぁ~、ほんといい身体してるよね。」

人差し指で俺の背中を上から下におろす木下。


あんなに菜穂としたかったけど出来なかったこの行為。

どうでもいい女だったらこんな簡単だったんだ。


それにまたなぜかムカついて気付いたら木下にキスしながら押し倒してた。



俺は本当に最低だ。
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