キスして
第五話≪夏休み≫
「明日からの夏休み、あまりハメをはずさないように。」


お決まりのセリフを言う担任。

でもみんな思いっきり遊ぶに決まってる。

そう、今日は終業式で今、1学期最後のHRが終わった。


あのオリエンテーションの日以来、わたしたちの距離は確実に縮まった。

キスだって毎日屋上でするようになったし、壮陛ってスムーズに呼べるようになった。


嫌がらせのメールだって入ってこないし、嫌がらせだってされてないし、まじで毎日が楽しい。



「菜穂ち~ん、夏休みは絶対週2は集合だからね~!!」

帰りに涼子ちゃんが言ってた。

鈴ちゃんは何も言わなかったけどきっと来るに決まってる。


涼子ちゃんといえば、フジくんとは何もないまま時が過ぎてる。

壮陛に協力お願いしても”めんどくせぇ”なんだもん…。

今日もちゃんとお願いしなきゃっ!!

そして今日こそ聞くんだ。

あのこと。



最近は毎日一緒に帰ることにしてる。

しかも手も繋いで。


「壮陛?」


「なに?」


「夏休み、何するの??」


ずっと不安だった。

いつもは学校で一緒にいて、帰りも一緒に帰って1日の半分以上を一緒に過ごしてるけど、休日の日はデートしたことないし、休日はなにしてるのか。

疑ってるわけじゃない。

でも、わたしはやっぱり恋愛経験値がなさすぎて想像がつかない。

涼子ちゃんは”信じてあげな。”って言ってたけど好きすぎるから不安なの。
< 98 / 245 >

この作品をシェア

pagetop