白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~




「私、龍のことは依子に譲ったけど、たっくんのことは絶対に譲れない。初めて本気で好きになったのがたっくんってことだよね」




「そうだね、私もそう。先生のことは何があっても譲れないもん」





ゆかりは、こんな怖い話はもうやめようと言って、最後のドーナツを半分私にくれた。




同じ人を好きになる。


友情と恋。



ちょっとした友達じゃなく、一生にひとり出会えるかどうかの大親友だとしたら・・・・・・


悲劇だよね。





ゆかりの友達の美亜ちゃんや、美亜ちゃんの彼氏の隆介君みたいに、友達に恋人を取られちゃったりってこともあり得るんだ・・・・・・ 



そんな悲しいことが起こってしまうかもしれない。







良かった。




ゆかりと同じ人を好きにならないで。




本当に良かった。





先生もゆかりもどちらも、一生にただひとりの大切な人だから。






「直~!!また4人で温泉行きたいね」




「本当だね。先生もたっくんに会いたがってるよ」




一生こうしていたい。




そのうち、ゆかりとたっくんも結婚して、お互いに子供ができて・・・・・・




お互いの子供も仲良しになって、家族で遊んだりしたいなぁ。








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