白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~




あの頃の直もかわいかったけど、今の直もかわいい。





目が合うだけで真っ赤になっていたあの頃。



授業中、俺はニヤける顔を隠すのに必死だった。





どうしてだろう。



どうして、直じゃなきゃだめだったんだろうな。






「お腹いっぱ~い」



お腹をポンポンと叩く直。




「じゃあ、デザートは・・・・・・もう無理だな?」




俺がそう言うと、首を激しく横に振る。




「デザートは、絶対入る!!」





美味しいものを食べたり、綺麗な景色を見たり、何かを感じる時、いつも隣に直がいてほしい。



俺のアンテナが敏感になって、より感動することができる。







旅行先を京都にして良かった。





結婚して半年が過ぎ、夫婦として落ち着いてきた俺達にとって、とても良い旅になるだろう。







< 283 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop