白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~




もう畑中との旅行のことは忘れよう。



担任でもないんだし・・・・・・な。




いつか、大人になったアイツと・・・・・・旅行できる日も来るだろう。






俺は、直の指に指を絡ませながら、鴨川のほとりに腰を下ろす。





「直も座れよぉ」




等間隔に並ぶカップル。






今日くらいいいだろう。



今まで、ずっと我慢してきたんだから。






外でイチャつくなんてこと、不可能だった。




こんなにたくさんの人がいる中で、直とこうしていることが夢のようだった。






「今までこんなことできなかっただろ?ここでは、誰も俺達のこと知らない。誰も俺とお前が教師と生徒だったなんて思わない」






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