終止符。
父は軽くパントマイムの真似をした。


「同じ飴を持ってるなんて用意がいいだろ?実はそこのコンビニで買って来たんだ。」


穏やかな笑顔の父。


「あの不思議なおじさんは…父さんだったのね?」


「…そうだよ。だから、お前の事はずっと見てたつもりだよ。」


「勿論、涼子からも咲良の話を沢山聞いていたしね。」


「母さんと…会ってたの?」


そんなの、一度も聞いた事がなかった…

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