終止符。
転換期
葬式が終わり、母の残したものの整理に追われ、気付けば1ヶ月以上が経っていた。

まだ高校生の私は自立するお金など当然ない。

だからと言って年金暮らしの、祖父の介護で大変な、祖母の厄介になる訳にもいかなかった。

「気にしないで」と言われても、それは出来ない。

私に残された、考えうる選択と財産は、母が残した少しの貯金だけ。

金額から察するに、これは私の授業料に充てるつもりだったのだろう。

母さんが私の為に残してくれた…

このまま学校を辞めるのは簡単な事だ。

そうして働けばいい。


だけど、

命を削ってまで残してくれた授業料。

学校をきちんと卒業する事で、天国から見守っていてくれる母さんを安心させられるんじゃないかと思った。

< 6 / 116 >

この作品をシェア

pagetop